物理学者、天文学者、建築家、幾何学者、数学者、クロノメーター製作者、時計職人… これらの人々は、長年にわたり時間の計測に関心を持ち情熱を注いできた功績者の一部です。彼らが手がけた研究のおかげで、現在でも重要な関連性がある大発見や発明がもたらされました。それが物理や幾何学の理論であれ、あるいは自然の法則や機械の応用であっても、そうした人たちの根源的な貢献があったからこそ、時間計測の精度を大幅に向上させ、より高度仕様の時計を生み出すことができ、審美性にさらに磨きをかけ効率性を高めた現代的生産方法さえ考案することが可能となったのです。
Jean-Antoine Lépine
(ジャン・アントワーヌ・レビーヌ)
(1720 - 1814年)
フランスの時計師で、彼の名前がついたキャリバーを発明しました。このキャリバーの特徴はフュージーのサスペンションとアッパープレートおよびピラーの バー(受け板)代替で、これによりバランスをメカニズムの上部ではなく一方の側に配置することができるため、より厚みがないウォッチを生み出すことが可能 となっています。レピーヌは、バギュール脱進機も発明したと主張しています。