時計職人および発明家の偉人

物理学者、天文学者、建築家、幾何学者、数学者、クロノメーター製作者、時計職人… これらの人々は、長年にわたり時間の計測に関心を持ち情熱を注いできた功績者の一部です。彼らが手がけた研究のおかげで、現在でも重要な関連性がある大発見や発明がもたらされました。それが物理や幾何学の理論であれ、あるいは自然の法則や機械の応用であっても、そうした人たちの根源的な貢献があったからこそ、時間計測の精度を大幅に向上させ、より高度仕様の時計を生み出すことができ、審美性にさらに磨きをかけ効率性を高めた現代的生産方法さえ考案することが可能となったのです。

Adrien Jaquerod

(アドリアン・ジャケロ)

(1877 - 1957年)

ヌーシャテル大学の実験物理学教授。彼は時計学の問題に関心を持ち、大気圧と磁場が時計の歩度(進度)にもたらす影響、ガラス製バランス-スプリング、 フックの法則の有効性等に関する興味深い論文を発表しました。スイス時計協会の創設者兼会長でした。また、物理学者、科学者、冶金学者、時計学者が時計機 器の製造に関する問題の解決を図る時計学研究スイス研究所(Swiss Laboratory of Horological Research)も創設しています。