物理学者、天文学者、建築家、幾何学者、数学者、クロノメーター製作者、時計職人… これらの人々は、長年にわたり時間の計測に関心を持ち情熱を注いできた功績者の一部です。彼らが手がけた研究のおかげで、現在でも重要な関連性がある大発見や発明がもたらされました。それが物理や幾何学の理論であれ、あるいは自然の法則や機械の応用であっても、そうした人たちの根源的な貢献があったからこそ、時間計測の精度を大幅に向上させ、より高度仕様の時計を生み出すことができ、審美性にさらに磨きをかけ効率性を高めた現代的生産方法さえ考案することが可能となったのです。
John Harrison
(ジョン・ハリソン)
(1693 - 1776年)
イギリスのクロノメーター製作者で、脱進機、スノコ型振り子、それにウォッチ用で初となる補正カーブを発明しました。この補正カーブは、二本のピンがバラ ンス-スプリングを囲い込むバイメタル・ストリップで構成されています。彼が手がけたマリン・クロノメーターの一つでハリソンはいわゆる「経度の問題」へ の満足がいく解決を見いだしたとして、イギリス議会から約束された賞を受賞しました。